ご利用事例

お悩みから解決までの事例

お兄ちゃんとの時間を大切にしたい。
インフルエンザ脳症で寝たきりの患児の看護をお願いしたい。

仲の良いご兄弟として生活していた二人に大きな変化が起きました。
3歳になったばかりの下の子がインフルエンザ脳症で寝たきりとなり、食事も経管栄養が必要になりました。やんちゃざかりのお兄ちゃんと寝たきりになってしまった弟君・・・
これからの生活をどうしようかと悩んでいたお母様からのご依頼で訪問看護が開始となりました。
  • 訪問看護では全身状態の観察と保清ケア、注入も含めた経管栄養の管理とお母様が外出中の患児の見守りを行いました。
  • 経鼻栄養カテーテルの交換も含め、お母様の負担が軽減するように対応しました。
訪問看護で患児のケアを行いつつ、お母様とお兄ちゃんが外出する機会を持てるように工夫しました。
訪問看護が介入する事で、今まで通りお兄ちゃんのお稽古事も継続できるようにさせていただきました。
お兄ちゃんとの時間を大切にしたいと話されたお母様とお兄ちゃんに笑顔が戻りました。

認知症で食べる事を忘れた80代の女性。
一人暮らしで促しがないと食べない。
一人での生活も不安・・・

お若い頃に子宮の病気でお子様を死産。その後子供を産む事が出来なくなり、ご主人とも死別。
ご兄弟とも死別され、近親者は姪御様のみという利用者様でした。
姪御様も利用者様の事は心配されていましたが、ご自身のご家族や義両親の介護もあり、叔母である利用者様を引き取ることもできない状況でした。いつも笑顔で近所の方とも良好な関係を築けている方でしたが、認知症の為、自身の生活には興味がなく、食べる事にも執着がなく、声をかけないと食事も食べない方でした。
ヘルパーが週3回訪問し、お買い物支援と食事の準備も行っていましたが、食事を用意しても食べないで、用意された食事はそのまま残せれていました。
  • 訪問看護での食事の支援と会話支援
訪問看護で週3回介入し、全身状態の観察とともに、ご本人の気持ちを傾聴しました。
お話を伺った所、一人での食事がさみしいと話された利用者様。看護師が訪問する度にお茶と大好きな黒飴を勧めてくださったのも、一人でのお茶がさみしかったからだと解りました。
その後、訪問時にヘルパーの用意した食事を温め直し、利用者様が食事を召し上がられている間に私もお茶を1杯いただき、黒飴を口に含むと笑顔になる利用者様。食事の時間を一緒に過ごすことで、食べるという気持ちを思い出す様になりました。

肺気腫の悪化で入退院を繰り返していた80歳代の男性。
退院してもすぐに悪化するため、いつ急変するか常に不安です。

病院からはもう予後は少ないと説明を受けて退院しました。しかし、ご本人は家族のために少しでも長く生きたいという想いが強く、自宅に帰っても無理をして動いてしまうため、すぐに病状は悪化。トイレにも行けなくなっていました。在宅酸素を行っていましたが酸素の調節も適切にできない状態。奥様はどの様な生活をしたら良いのか分からず、不安でいっぱいの状態でした。
  • 週3回作業療法士と交代で訪問し、呼吸リハビリテーションを行う。
主治医と連携して吸入薬を見直し、訴えや呼吸音から追加された薬剤の効果を確認しました。更に、ご本人とご家族には、動作に合わせた呼吸の方法と休憩を入れるタイミング、酸素の使い方を繰り返し説明しました。
また作業療法士と自主トレーニングのメニューを設定したり、負担が少なく歩行できるようなシルバーカーの種類をご提案から導入まで行いました。訪問看護導入後、すぐにトイレも行けるようになるまで回復。最終的に訪問看護の利用を終了することもでき、その後も入院することなく安定して過ごされる様になりました。

人工膀胱周囲の皮膚障害によるトラブルを繰り返していた認知症の男性。
認知症が進行? 人工膀胱の管理が出来なくなり困っていた。

人工膀胱周囲が尿やパウチの刺激により皮膚障害を繰り返していました。
皮膚障害を起こすと尿を溜める袋が外れやすくなるため、尿が漏れる状態が続いていたのです。また、ご本人は認知症の進行により、尿が漏れていたり、袋のキャップがなくなる等、いつもと少しでも変わったことが起こるとパニックになっていたため、ご家族はどのように対応したらよいか、困り果てていました。
  • 週2回の訪問看護で皮膚障害をケアし、尿を溜める袋の管理を行う。
まずは人工膀胱の看護専門外来に同行し、専門の看護師に相談しました。
処方通りのケアを継続し皮膚障害は完治。尿を溜める袋の業者からサンプルをいくつか入手して、適切な袋に変更。皮膚保護材を使用することで皮膚障害の予防も試みました。ご本人がパニックになり電話があったときは、すぐに訪問をするなどしました。袋のトラブルがなくなることで、パニックを起こすことなく落ち着いて過ごされる様になりました。